【物が2重に見える?! 複視のお話】
こんにちは。
市川市市川にある眼鏡屋、オオクシメガネの大串です。
皆さんは物が2つに見えるという経験をしたことはありませんか?
実はそれ「複視」という症状なんです。
特にご年齢を重ねていくと一度は経験されるのではないかと思います。
本日は「複視」についてお話しさせていただきたいと思います。
まず改めて複視とは、1つの物体が2重に見えたりする症状です。
複視には片目でも2重に見えてしまう「単眼複視」と、両目の時のみ2重に見える「両眼複視」があります。
ではその違いとは?
まずは単眼複視の原因として
・白内障によるもの
・乱視などの屈折異常の未矯正によるもの
・円錐角膜などの角膜の状態によるもの
などが主な原因としてあります。
次に両眼複視の原因として
・斜視によるもの
ここで挙がられた斜視とは?
左右の目がそれぞれが違う方向を向いている状態です。
目のずれ方で、「内斜視」「外斜視」「上下斜視」などがあります。
斜視になってしまう原因は様々です。
・左右の視力に大きな差があることでなってしまうもの
・強い遠視によるもの
・糖尿病などが原因でなってしまうもの
などなど。
他にも様々な原因はありますが、中には頭の方から生じることもありますので、突然2重に見えてしまった場合などは早めの受診をおススメします。
また、10歳未満のお子様は弱視になってしまう原因になる場合もありますので、「視線が合わない」「よく片目つぶりをする」「異常に眩しがる」などの症状がある場合も早めの眼科受診をおススメします。
次に複視に対しての対策ですが、基本は眼鏡をかけていただくことです。
「単眼複視」に対しては、近視や乱視などを矯正するメガネ(円錐角膜の場合は専用のハードコンタクトレンズの時もある)
「両眼複視」に対してはプリズムメガネ
プリズムメガネは初めて聞く方も多いのではないでしょうか?
そもそもプリズムとは、透明なプラスチックやガラスでできた三角柱のことです。
三角柱は通過した光を、厚みのある方へ曲げる作用があります。
その作用をメガネに組み込むことにより、斜視などでズレている視線を補正して複視を解消します。
プリズムメガネの中でもレンズに組み込んでしまう「組み込み式」とメガネに貼りつける「膜プリズム」とあります。
それぞれメリットとデメリットがあるため、症状や状況に応じて選んでいきます。
こちらはすべてご説明すると長々となってしまうため、また次の機会にお話しさせていただければと思います。
何か気になる点などございましたらお気軽にお問い合わせください。
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